ですが、ネガティブ(ネガティヴ)思考な人が必ずしも悪いことばかりではありません。
今回は、ネガティブ思考も決して悪くないよという点について述べていきたいと思います。
Contents
ネガティブ思考が悪くない理由
期待値が低い
期待値を上げすぎないというのは日常生活を送る上でとても重要なことなのです。
期待値が高すぎると、家庭でも仕事でも争いやいざこざの元になります。
「こんなすごい商品ですよ!」と期待値を高めておきながらいざ使ってみると、さほどたいしたものでない場合クレームになるというのはご存知だと思います。だからこそ営業マンは過剰に期待値を上げすぎないように会社に訓練されます。
日常生活でも同じです。例えば、家庭でも「家事はしてくれるはず」「こういうことはしてくれる」など、相手に対して期待値を高めてしまうと、そうでない場合に相手にイライラしてしまったり、落ち込んでしまったりしてしまいます。このように期待値が高いことは周囲へのプレッシャーにもなりますし、何より自分自身が常にストレスにさらされやすい状態になってしまいます。
逆に期待値が低いと「あまり良いことなんて起こらない」「自分は全然ダメダメだ」「どうせ何もしてもらえない」とうまくいかないことが前提で物事を考える傾向にあるので、自分の想定を上回ることが増えます。
なので「自分は思ったよりできる!」「こんなこともしてくれた」「こんないいことがあった」など日々幸せを感じやすくなるわけです。
期待値が高すぎる人は、何かとストレスを感じやすかったり、ちょっとしたことでも傷ついてしまったりします。しかし、ネガティブな人は期待値が低いことでもあるので、想定内ということで収めることができる受容性も持っています。
そういう意味で、実はネガティブな人は、ポジティブ思考の人よりも案外幸せな人が多いのです。決してネガティブな性格は悪いことばかりではないのです。というよりも、ポジティブ思考がちょっと危険なんです。
用心深いため問題提起ができる
ネガティブな人は、問題解決や改善のきっかけになることがあります。
ネガティブは用心深さの裏返しでもあります。
「こうなったらどうしよう」「うまくいかないのではないだろうか」と考えたりしてしまいます。うまくいっている時にポジティブな人からしたら「そんなことまで考えなくても良いのでは?」と思うかもしれません。
確かに物事がうまくいっているうちはその方が良いこともありますが、何かことがうまく進まなくなった時に、その用心深さは、周囲が見落としている欠点や欠落を発見するきっかけになったりします。
ポジティブな人ほど「まあなんとかなる」という気持ちでいますから、何か重大なことであった場合、大きなミスや失敗をしてしまうわけです。
ネガティブということは用心深いことでもあり、そういう周囲が見落とす「問題」や「欠陥」に対してもきちんと対処できるのです。
自分自身を変えていける柔軟性がある
ネガティブな人は、自分自身の悪い部分や自分の欠点をきちんと認識していることが多いようです。
自分の悪い部分をきちんと理解するというのは、自分自身を成長させたり改善していくプロセスにおいてとても重要なことです。ネガティブな人ほど、自分の悪いところを「正確に」認識しているのです。それが自分自身を改善したり、よくしていく上で優位に働いてくれるのです。
逆にポジティブな人ほど、自分の欠点や弱点に無頓着だったりします。そのためそもそも自分の何が問題なのかを認識できなかったり、そもそも自分に欠点があること自体に気づいていなかったりします。
その分、成長速度が遅かったり、できない自分自身にいつまでも悩んだりしています。ポジティブな人ほど、問題や課題にぶつかった時に脆く、いつまでもそこから抜け出せない柔軟性がなかったりするわけです。
ネガティブな性格は決して悪いことではないのです。会社で出世する人ほど、意外と用心深かったり、根はネガティブな人が多いのもそういうことなのです。
まとめ
今回はネガティブ思考が必ずしも悪くない3つの理由を述べました。
ネガティブな人は、自分自身に対してもネガティブな気持ちを持って、落ち込んでしまう人も多いと思います。ですが、ネガティブな正確は決して悪いことではなく個性です。ポジティブとネガティブのどちらが良いとかではなく両方とも個性なのです。
ポジティブな人も、ネガティブな人も集団の中では必要な存在になります。全員がポジティブでもネガティブでもダメなのです。人間同士でうまくバランスを保つ上でネガティブな性格な人は必ず必要なので、ネガティブな自分の性格に対して、極端に落ち込んだりする必要はないのです。
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