「ポジティブ思考になろう」というフレーズのように、ポジティブ思考は良いことで、ネガティブ思考は悪いことという一般的なイメージがあります。
もちろんポジティブ思考は前向きになれたり、活発になれるという「良い部分」も多いものです。
ですが過度にポジティブ思考になることは良いことばかりではありません。
そこで今回は、ポジティブ思考だけでは疲れてしまう理由について解説します。
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ポジティブ思考で解決しない問題がある
ポジティブに疲れてしまう理由は、ポジティブ思考で解決しない問題があるからです。
物事は良いことばかりではありません。悪いこともおきます。確かに物事の中には、捉え方次第ではプラスに捉えることができる物事もあります。ですがやはりマイナスなことが起きてしまうのもまた人生です。
人生は進むべきタイミングと、自分の足元を見直すタイミングがあります。何か新しいことに挑戦したり、物事に対して意欲的に取り組んでいくべきタイミングというのはあります。そういう時は確かにポジティブ思考は良いかもしれません。
ですが人生は時に嫌なことや辛いことも起こるものです。そんな時には進むよりも、立ち止まったり、自分の足元を見直してみる必要がある場合もあります。そういう時にはポジティブよりもむしろ自己反省やネガティブ思考が重要になることもあります。
でもそういう状況下でもポジティブであろうとする場合、今ある現実への対処とは違うので、ポジティブであろうとしてもポジティブであることができなくなってしまいます。そうなるとポジティブ思考でいることに対して疲れてしまうのです。
ポジティブ思考だけでは成長できない
ポジティブ思考だけでは成長できないのもポジティブ思考が疲れてしまう原因になります。
仕事でも育児でもなんでも、人はいつでも順風満帆というわけではなく、必ず何かの問題や壁にぶつかります。そんな時、問題や課題を乗り越えるために大事なのは、自分の欠点を直したり改善したりすることです。そうすることで自分自身を成長させて、問題や課題を解決していくのです。
それは決してプラスな気持ちだけではありません。だって自分の欠点に向き合うわけですから。時に落ち込んだりマイナスな気持ちになったりしてしまうこともあるでしょう。でもそれは必要なプロセスであったりもするわけです。
そんな時にもポジティブ思考でいなきゃと思う人の場合、マイナスな気持ちになる自分自身の欠点やダメなところに向き合うことを拒否してしまいます。そのため自分の欠点やダメなところは、いつまでも一向になおらないわけです。なので当然自分が直面している課題や問題は解決されないのです。
そうなると、自分は常に辛かったり大変な状況から抜け出せないのですからポジティブ思考であろうとしてもポジティブでい続けることができなくなってしまいます。そうなると次第に、ポジティブ思考に対して疲れてしまうのです。
ポジティブ思考だけでは、否定的な意見を受け入れなくなる
否定的な意見を受け入れなくなってしまうこともポジティブ思考に疲れてしまう理由です。
どんな人間でも、誰かに否定されたり、何かを指摘されたりすることは嫌なもので嫌な気持ちになったりするものです。ですが時には自分自身を成長させたり、周囲の人たちうまくやっていくためにも、周囲の否定的な意見も受け入れないといけない場面というのは存在します。
ですがポジティブ思考の場合、周囲の否定的な意見というのは自分の気持ちをプラスにしていくものではないので受け入れなくなってしまいます。それこそ自分の欠点に無頓着になったりします。誰かに何か指摘されても「気にしない」「聞く耳を持たない」状態になったりしてしまいます。
そうなると、どんどん自分の欠点に向き合う機会がなくなってしまいます。また周囲の人からも「空気が読めない」「自己中心的」と思われて、人間関係がうまくいかずトラブルを抱えるようになります。
仕事や家庭での人間関係がうまいかないと、どんどん自分の生活にストレスが増えたり、辛い思いをしたり、なぜかうまくいかないことが増えてしまいます。そうなるとポジティブな思考でいようとしてもポジティブでいることが難しくなってきます。そういう理由からでも、次第にポジティブ思考でいることに疲れてしまうのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はポジティブ思考が疲れてしまう3つの理由を述べてきました。
ポジティブ思考でいられる出来事しかおきていないうちは良いですが、世の中にはポジティブ思考だけでは解決できない物事もたくさんあります。ポジティブ思考は「ポジティブでいることが良い」「ネガティブはダメ」という考えだからこそ、何か問題や壁にぶつかった時に、ネガティブな気持ちになったり、自分の欠点を自己反省することができなくなります。
そうなると、いつまでも自分自身が成長できないばかりか、周囲との人間関係でもトラブルを抱えてしまったりします。
ポジティブ思考というのは、進むべきタイミングで、物事をプラスに捉えて進んでいく原動力にはなります。ですが人生はいつまでも順調とは限りません。時には逆風や大変な状況に追いやられてしまうこともあるでしょう。
そういう時はむしろ自己否定やネガティブ思考が重要になることもあるのです。盲目的にポジティブ思考でい続けることは決して良いことばかりではなく、疲れてしまう原因にもなってしまいます。
だからこそポジティブ思考な気持ちと、自己否定や改善などネガティブな気持ちを人生の中でも使い分けて進んでいくことがとても大切なことなのです。
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