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「そっとしておく」と「ほおっておく」の違い
何か人生で辛いことや大変なことが起こった時に「そっとしておいて欲しいな」と思うことってありますよね。それは自分自身の中で現実を受け入れるプロセスでもあり、現実と折り合いをつけるためでもあり、とにかく大事なことであったりします。
もちろん、自分のことでそうして欲しいという時があるので、他人にも同じ時がある。でもこの「そっとしておく」って難しいですよね。
実際そっとしておいたつもりでもついつい口を挟んでしまったり、声をかけすぎないようにするとほおって置かれると感じさせてしまったりと、実に難しい塩梅なのがこの「そっとしておく」ということ。
だからこそ「そっとしておいてあげる」にも正しいやり方があるんじゃないかと思います。
今回は、私が母を亡くした時に「そっとしておいて欲しいな」と思った時に感じたことや、そこから元にこうしたら「そっとしておく」というのはうまくいくんじゃないかということについて触れてみたいと思います。
「そっとしておく」の正しいやり方
「大丈夫?」よりも「落ち着いた?」が良い
何か辛いことがあったり、受け入れがたいことが行ったり、友人家族同僚などの大切な人が落ち込んでいる時にどうしても「大丈夫かな」と心配になるもの。
そばにいる側からしたら「早く元気に立ち直って欲しいなー」と思ったりするので、どうしても「大丈夫だよ。元気だよ」という声が聞きたくなってしまう。
だからこそついつい「大丈夫?」「何かできることない?」聞いてしまいがち。
でもこれって本人には結構負担だったりするのです。
いくら落ち込んでいても、友人や家族など心配してくれる人たちに「迷惑かけたくないな」「暗い気持ちにさせると申し訳ないな」と思うものです。だからこそ「大丈夫?」と聞かれると「うん、大丈夫だよ」と答えてしまうものです。
でも、実際は心の中では全く整理できていなかったりするので、口から出す言葉と心理のギャップがあり「ああこの人には相談できないなあ」と無意識に思ってしまうもの。
心の中では、もう少し時間がかかるからそれまで「そっとしておいて欲しいな」と思っているかもしれません。
そういう時は「少し落ち着いた?」と聞いてあげてください。
「少し落ち着いた?」であれば、自分自身の気持ちを聞かれているので、気持ちが落ち着いてない時も落ち着いている時も、安心して本音を言える質問なんです。
少しずつ回復している時であれば「うん、ちょっとずつ落ち着いてきたかな」という感じの言葉で、本人も周囲もプラスの言葉を聞けますし、
まだまだ引きずっている場合でも「ちょっと良いけど、もう少し時間がかかりそうかな」っていう言葉なら相手に負担をかけなくても良いかなと思って、素直に話せたりします。
仮にまだまだ立ち直りに時間がかかっても、こういう一言をかけてくれる人がいるというだけで前向きな気持ちになれるものなんです。
毎日よりも1週間おきくらい
「そっとしておく」というと、腫れものに触るようなイメージを持っている方もいるかもしれません。そのため、毎日連絡したり、頻繁に状況確認をしてしまったりしてしまうこともあるかもしれません。
でも、これも残念ながら逆効果になってしまうことが多いのです。
人が辛いことから立ち直る時に、他人に応援してもらったり、サポートがあることで早く進みますが、あくまで自分の気持ちとの折り合いをつけないことには解決しません。
自分の気持ちの整理にはやっぱり時間がそれなりにかかり、1日単位というよりは週単位くらいで変わっていくもの。
なので毎日心配してくれるよりも、週1回、2回くらいのペースで声をかけてくれたり、心配してくれたりすると、自分の気持ちの変化を言葉にする機会ができて本人は楽なんです。
それくらいの方が、周囲の気持ち的にも継続して続きますし、本人も安心できるということもあります。
「そっとしておいて欲しい」と思っている時は話題にして欲しくないときもあるので、一つ前の項目でも述べた「落ち着いた?」という言葉で間接的に、間隔を開けて問いかけてあげると良いでしょう。
そうすることで本人の立ち直りもスムーズに行き、本人も周囲もより前向きに人生を歩んでいくことができるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「そっとしておく」優しさ・思いやりについて語ってきました。
あくまで私の経験からこういうことが良いかなということが大半なので、もっと良い方法があるかもしれませんが、意外とそのやり方や方法論について知っている人も少ないと思うので、この記事が少しでも読者の方とその大切な方々の助けになってくれれば幸いです。
それでは、今回はこれで。また会いましょう!
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